棒針編み初心者は、マフラーから編み始めるのがおすすめ。
ゲージを取る必要がなく、多少デコボコでも味わいのある作品に仕上がるためです。
自分のために、家族のために、彼女・彼氏のために、愛の告白の手段に。
今から編み始めて、今年の冬は暖かく過ごしましょう。
まずはメリヤス編みから。
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*第1回・作り目
*第2回・裏目(裏メリヤス編み)
*第3回・表目(メリヤス編み)
*第4回・糸の替え方
*第5回・伏せ止め
*最終回・仕上げ
第1回・作り目
作り目は棒針の共通作業になります。
いくつか方法はありますが、今回は『2本の棒針で作る作り目』で。
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今回使った糸はカネボウの「MARIABEHTY」。
並太の毛糸です。
裏を見ると『棒針6号〜8号』の表示。
今回は8号でぱっぱか編むことにします。 |
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毛糸だまの中心に指を入れ、糸端を引き出します。
大量の糸が出てきてしまったら、ぐちゃぐちゃにならないように束ねるか、糸端側から小さな玉に巻いておいて。(毛糸だま側から玉にすると、編む時に絡まりやすくなります) |
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左図のように左手にかけます。
毛糸だま側が人差し指、糸端が親指の方にくるように。
糸端は40〜50センチほど取っておきます。
糸を掛けたら、そのまま中指・薬指・小指で2本とも束ね持ち、たるみをなくします。 |
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一番最初の作り目。
手の甲を上に向けます。
棒針2本をまとめて持ち、左図のように親指の向こう側の糸を引っ掛けます。 |
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親指の糸を引っ掛けたまま時計回りに90度針を回し、人差し指に掛かっている手前の糸の裏を、右から左へと引っ掛けます。 |
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今掛けた人差し指の糸を、親指に掛かっている2本の糸の間を向こうから手前に通します。
親指の糸がよじれないように注意。
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親指の糸をはずし、糸端を引いて針に掛かった糸を引き締めます。
これで最初の作り目の出来上がり。 |
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2目以降の作り目。
糸の持ち方は最初の作り目と同じですが、やり方が若干違います。
左手で糸をピンと持ったら、今度は手の平を上にむけます。
棒針に掛かっている最初の作り目が抜けないように、右手で押さえて下さい。 |
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親指の手前に掛かっている糸の裏を、手前から向こうへすくいます。 |
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そのまま人差し指に掛かっている手前側の糸の裏を、向こうから手前へすくいます。
すくったら親指側の糸の間を通し、親指の糸をはずします。 |
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糸端をひいて、針に掛かった作り目を引き締めます。
これで2目出来上がり。
2目以降の作り目を繰り返し、必要な目数の作り目をします。 |
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作り目の出来上がり。
並太の毛糸で30目・17cm幅ぐらいになります。
極太の毛糸なら15〜20目ぐらいでちょうどよい幅です。
編み進むと作り目の幅より若干幅が広くなるので、作り目の数はお好みでどうぞ。
今回は25目で作り目しました。 |
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作り目が出来たら棒針を一本だけ引き抜きます。
これが一段目になります。 |
「作り目=1段目=表目」。
次は裏から裏目を編む事になります。準備はよい?
第2回・裏目
裏目は慣れるまで若干、大変かも。
落ち着いて一つずつ、手順をクリアしていきましょー。
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裏目を編む時、左手に掛かっている糸は針の手前に持ってきます。
糸の持ち方は写真の通り、人差し指に掛けてぐるんとまわし、小指で押さえて下さい。
人差し指と針の間の糸は4〜5p、ピンと張るようにして。 |
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右手の針を、左手の目の手前から入れます。 |
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右手の針に糸を掛けます。
糸を中心にして、右手の針を反時計回りにぐるーり1回転させると、上手い具合にかかります。 |
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かかった糸を、目の隙間から引き抜きます。
写真は右横から撮ったもの。
糸を掛けたまま、目の隙間に右手の針をするっと通して…。
ここが裏目で一番難しいけど、落ち着いてゆっくりやれば出来るはず! |
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上手く引き抜けると、こんな感じ。 |
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そのまま左側の目を針から抜きます。
これで裏目が一目、完成。 |
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二目目も同じように、左の目の手前から右手の針を入れて…。 |
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ぐるんと反時計回りに糸を掛けて…。 |
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目の隙間から掛けた糸を右針ごと引き抜き…。 |
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左の目を針から抜いて、裏目の二目目が完成。
編み地の端までいったら、裏目の段完了! |
裏目の段が出来上がり。
次は『表目』です。一気にいきましょう。
第3回・表目
表目はさくさく編めます。
編み目がきつめになりがちなので、しっかり糸を引いて余裕を持って編んでね。
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表目を編む時、左手の糸は針の向こうにおきます。
糸の持ち方は裏目の時と一緒。
これは常に同じです。 |
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右手の針を、目の手前から入れて向こう側に出します。 |
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右手の針に糸を掛けます。
糸の右手から針をまわし、糸の向こう側を引っ掛けるだけ。
そう、糸を中心に反時計回りに反回転させるのみです。
写真を見た方が早いかも、ですね。 |
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そのまま右手の針先を下に持っていき、目の隙間を向こうから手前へ抜きましょう。 |
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左手に掛かっている糸を、目の隙間から引き抜いた状態。 |
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左の針に掛かっている目をそのまま抜いて、表目の一目が完成。 |
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二目目も同じく、右手の針を手前から向こうへ入れます。 |
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針に糸を掛け…。 |
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針に掛かっている糸を、向こうから手前に目の隙間を引き抜き…。 |
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左の針に掛かっている目をそのまま針から抜いて、二目目の出来上がり!
編み地の端までその調子で表目を編みましょう。 |
メリヤス編みは「偶数段=裏目」「奇数段=表目」を編んでいく事になります。
さて。
どのくらい編めましたか?
「つーか、色が一色じゃつまらん」…はいはい。
糸を替えてみましょう。
途中で糸を継ぎ足す場合も、やり方は同じです。
第4回・糸の替え方
ここまできたらかなり慣れてきたはずです。
おしまいはもうすぐ。
好きな長さに編んだら、いよいよラストです。
第5回・伏せ止め
伏せ止めは何にでも使える止め方。
若干きつめに編むと、だらけず綺麗な編み終わりになります。
終わりまでもう少しです、がんばって♪
おつかれさま、ようやく出来ました。
「でも、生地が丸まってるんだけど…」
そう、メリヤス編みは編み地の性質上、どうしてもくるんくるんになっちゃいます。
そのままでも可愛いけど、出来ればまっすぐにしたいよね。
さぁ、スチームアイロンを用意して!
最終回・仕上げ
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アイロン台に編んだマフラーを広げます。
写真は分かりやすくマチ針で止めていますが、指で押さえるだけでも大丈夫。
マチ針を使う時は、編み地の幅を広げすぎないように注意して止めて。 |
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水を満タンに入れたスチームアイロンを用意します。
高温のスチームを、アイロンを浮かせてあてます。
アイロンが直に編み地に当たると、編み地が傷むので気をつけて。
1本のマフラーに対し、アイロンの水を全て使い切るぐらいスチームをあてて下さい。
当て終ったら冷めるまでそのまま陰干し状態にします。 |
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乾いたら本当に完成!!
ほらね、編み地も綺麗に伸びて、スチーム効果でふっくら柔らかになっているはず。
お疲れ様でした。 |
メリヤス編みマフラー、完成しましたか?
やってみると以外と簡単でしょ。
「仕上げをしたのに、洗ったら丸まっちゃった!」
メリヤス編みはどーしても丸くなります。
丸くしたくない場合は、ゴム編みやカノコ編みを。
表目と裏目を、1目ごとに交互に編むと編み地は丸くなりません。
その場合も作り目と止め方は一緒で構いません(ゴム編み用の止め方もありますが、やや難しいです^^;)。
お試しあれ。
では、楽しい編み物人生を送ってください!
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